10月31日、金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクトは、「異分野への扉 ～1st STEP  異分野交流による課題探索会～」を開催しました。当日は主に博士後期・博士課程の学生約120名が参加しました。

本学は、大学院の機能強化、それによる研究力の強化を目指すべき方向のひとつとして掲げています。「博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト」では、未来のイノベーション創出の芽となる気概溢れる博士研究人材への支援に力を入れており、「異分野への扉」はその一環として開催したものです。

今回の課題探索会は、本プロジェクトの柱となる、ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム、大学フェローシップ創設事業および次世代精鋭人材創発プロジェクトの３事業の選抜学生が一堂に集まる、初めての機会となりました。参加学生は、研究分野、学年、国籍を超えて社会課題を題材にした５つのテーマを軸に20のグループに分かれ、各自の研究紹介とグループディスカッションを行いました。グループワークを通じ、学生は互いの知見を持ち寄り、プロジェクト担当教員の力も借りながら、社会課題の解決に資する異分野融合研究の可能性を探りました。

終了後、参加学生からは、「自身と異なる分野の研究者に分かりやすく伝えることの難しさを感じた」、「自身の研究からは見いだせなかった新たな視点などの気付きを得た」などの声が寄せられました。今回の企画を契機とし、選抜学生同士のつながりが生まれ、新たな研究交流に結び付くことが期待されます。

今後も本プロジェクトでは、学生の研究力向上、キャリア形成に資するさまざまな企画を開催することを通じ、博士研究人材を強力に支援していきます。

参加学生およびプロジェクト担当教員の集合写真

中村慎一理事（次世代精鋭人材創発プロジェクト事業統括）による開会挨拶

学生は互いの研究について意見を交わし合った

教員の助言を得ながら、社会課題の解決に知恵を絞る学生ら