「~「博士」は未来へのパスポート~ハカセをめざせ!」を開催
2月14日、金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクトは、KU博士キャリアセッション第4弾×第4回次世代三々塾として、「~「博士」は未来へのパスポート~ ハカセをめざせ!」を開催しました。当日は、学士、修士、博士の全ての課程からの学生と教職員を合わせ約100名が参加しました。
「金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト」は、博士研究人材として未来のイノベーションの芽となる博士学生への支援に力を入れるとともに、学生の博士進学の背中を後押ししています。
今回は、ケミカルバイオロジー分野の世界的研究者であり、バイオベンチャーの創業者でもある東京大学大学院理学系研究科化学専攻の菅裕明教授を講師に迎えました。菅教授は、「夢なき者に成功なし」と題し、どのような道筋を経て研究者の道を志し、研究に向き合ってきたか、さらに、どのような想いや考えでバイオベンチャーを創業するに至ったか、自らの哲学「異端は認められた瞬間に先端になる」を交えながら語りました。
描き出す夢、大きな目標に向かい、失敗を軌道修正のチャンスと捉えながら努力を重ねることの大切さについて、自らの実経験をもとに説く菅教授の講話に、学生・教職員を問わず、興味深く聞き入っていました。
講演後には、本企画のコーディネータ―であり、博士人材および研究開発職に特化したキャリア支援事業を展開する株式会社エマージングテクノロジーズで代表取締役社長を務める深澤知憲氏との対談がありました。学生からの質問に、菅教授は時にユーモアを交えながら親身に応え、研究の道に進む学生らを鼓舞しました。また、起業することを決意した研究者は、我田引水を考えずエゴを捨て、社会に対し価値を生み出していくことに注力する覚悟を持つことが成功の鍵となることを語りました。
今後も本プロジェクトでは、博士学生の研究力向上、キャリア形成に資するさまざまな企画を開催することを通じ、博士研究人材の魅力を高め、将来の活躍を力強く後押ししていきます。