「企業と博士人材の座談会」を開催
1月27日、金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクトは、「企業と博士人材の座談会」を開催しました。当日は、博士学生をはじめ、博士後期・博士課程への進学を決心する修士及び学士の学生を合わせ25名が参加しました。
「金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト」は、「KU博士キャリアセッション」と題し、博士研究人材としてイノベーションの芽となり、未来を切り拓いていこうとする高い意欲を持った学生のキャリアデザイン構築に資する企画を実施しています。
本座談会は「KU博士キャリアセッション2022」第3弾として、博士人材としての活躍を目指す学生と博士人材の採用に積極的な企業との出会いの場を創出することを目的に企画したもので、コニカミノルタ株式会社、津田駒工業株式会社、パナソニックエナジー株式会社、三谷産業株式会社、三菱ケミカルグループ株式会社の5社から研究・開発職や人事担当の方を迎え開催しました。三菱ケミカルグループ株式会社からは、本学大学院自然科学研究科博士後期課程物質化学専攻を令和2年度に修了した先輩博士が来学しました。
座談会に先立ち、博士人材および研究開発職に特化したキャリア支援事業を展開する株式会社エマージングテクノロジーズ代表取締役社長である深澤知憲氏が参加学生に、就職活動における心構えや、キャリア形成において偶然の出会いから生まれる縁を大切にすることについて教授するとともに、5社の担当者から企業及び自己紹介がありました。
座談会では、参加学生が5つのグループに分かれて各企業のブースを訪れ、それぞれの企業の特色や仕事のやりがい、企業で期待される博士人材の役割や活躍の姿などについて積極的に質問しました。企業の方も参加者からの質問に熱心に応じ、参加学生は自身の研究とキャリアプランの展開へのつながりに思いを馳せながら真剣に耳を傾けていました。
終了後、参加学生からは、「これまでは大学院課程の研究分野に直結する業界しか考えられていなかった。専門分野を核にしながらも、企業に入ってから新たな研究分野に挑戦できることが分かり、視野が広まった」「研究開発職の方の視点と人事担当の方の視点の双方から話を直接聴けて有益だった」などの声が寄せられました。
今後も本プロジェクトでは、博士学生の研究力向上、キャリア形成に資するさまざまな企画を開催することを通じ、博士研究人材としての活躍を力強く後押ししていきます。