2025年11月17日～27日の11日間の日程で、「HaKaSe⁺ Global Camp in Taiwan」を実施しました。
「HaKaSe⁺ Global Camp in Taiwan」は、本学国際交流協定校の1つである国立台湾師範大学（NTNU）とのタイアップにより独自開発したHaKaSe⁺選抜学生のための海外留学プログラムで、同大進修推廣學院副院長の宋蕙伶教授がプログラムコーディネータとして尽力くださり実現しています。このCampは、将来、博士の学位をもって世界を舞台に活躍するHaKaSe⁺選抜学生が、より広い視野と国際性、学際性を培うとともに、国際共同研究に向けた第一歩の機会とすることを願って2023年度から開始し、今年度で3回目です。

Campには、ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム（HaKaSe⁺ for WISE）、「知」の共創と往還で実現する新価値創造人材育成プロジェクト（HaKaSe⁺ for SPRING）、金沢大学AI Open Science基盤の知識循環が可能にする先駆的AIクロスオーバー博士人材育成プロジェクト（HaKaSe⁺ for BOOST）の3つの事業から人文社会科学・自然科学・生命科学分野の選抜学生計9人が参加しました。

Campは研究交流、最先端技術の知識修得、異文化交流などから構成しており、初日のガイダンスで宋教授から趣旨・目的や到達目標についてガイダンスがありました。研究交流では国立台湾師範大学の複数の研究室を訪問し、最新の研究動向を肌で感じる機会を得ました。さらに、国立清華大学（NTHU）、国立台湾大学（NTU）など、台湾を代表する大学の研究室や研究施設も訪問し、研究者や博士学生との交流を通じて、国際的な研究動向や異分野への知見を深めました。特に、国立台湾大学では、本学にはない農業分野の実験にも挑戦しました。これらの研究交流を通じて、参加学生は自身の研究の意義を改めて考える貴重な経験を積みました。
また、半導体分野において世界的なリーディングカンパニーであるTaiwan Semiconductor Manufacturing Company（TSMC）の博物館を見学し、世界最先端の技術に触れることで、大きな刺激を受けるとともに、研究技術の社会実装について理解を深めました。
授業では、博士人材として国際的に活躍するために必要なマーケティングのノウハウや、実践的な英語プレゼンテーションスキルを学びました。さらに、AI技術の進展と多様な分野においてAIの応用可能性が高まっていることを受けて企画されたAI特別セミナーでは、参加学生がプログラミングに挑戦しました。
加えて、異文化交流として、国立台湾師範大学学生と合同で台湾文化に関する授業を受講したほか、台湾の国語「マンダリン」やディアボロ（中国ゴマ）、書道のレクチャーを受けました。さらに、文化的施設の訪問で台湾の歴史の文化について理解を深めるとともに、現地学生との夜市等での交流も楽しみました。こうした活動を通じて、参加学生は専門分野の垣根を越え、異なる視点を獲得し、国際ネットワークの構築に励みました。
プログラムの最後には、コーディネータである宋教授から、参加学生一人ひとりにレポートを踏まえた励ましの言葉が贈られ、充実した留学プログラムを締めくくりました。
HaKaSe⁺は、国立台湾師範大学との連携をさらに発展させ、次年度に向けてプログラムの一層の充実を目指します。

「HaKaSe⁺ Global Camp in Taiwan」初日ガイダンスにて

プログラムコーディネータの国立台湾師範大学進修推廣學院副院長の宋蕙伶教授

国立台湾師範大学（NTNU）のラボで研究者の説明に耳を傾ける学生たち

NTNUの学生によるラボ紹介

NTNU学生による研究発表での交流

国立清華大学（NTHU）での研究施設訪問

国立台湾大学（NTU）の学生へのプレゼンの様子

NTUのラボで植物を使った実験

世界最先端の半導体企業Taiwan Semiconductor Manufacturing Company（TSMC）を訪問

学んだマーケティングの知識を応用し、発表練習する様子

英語で伝える力を強化する講義の様子

AI特別セミナーでロボットカーのプログラミングに挑戦

プログラミングしたロボットカーを実際に操作

マンダリンクラスでの授業の様子

NTNUの学生との台湾文化の授業にて修得したてのマンダリンを披露

ディアボロ（中国ゴマ）に挑戦

奥深い台湾書道の世界に触れた参加学生

台湾総統府で記念撮影

NTNUの現地学生との記念撮影

作成したレポートを手に、宋教授と記念撮影