キャリアディスカバリー講座 小沼実香博士講演会を開催(令和7年10月6日)
10月6日,金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト(HaKaSe+)と学務部キャリア支援室は,「KU博士キャリアセッション2025の第3弾としてキャリアディスカバリー講座 小沼実香博士講演会「博士の研究は社会でどう活きるか―化粧品・OTC医薬品研究の現場から」を開催し,対面会場・オンライン配信合わせて約120名が参加しました。
講師の小沼実香博士は,本学の医薬保健学総合研究科薬学専攻博士課程へ進学し,2023年3月に本学で博士号(薬学博士)を取得後、ロート製薬に就職し、現在は京都府にあるロートリサーチビレッジ京都で植物由来原料の研究開発を行う研究者として活躍されています。在学中は、博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト(HaKaSe⁺)のプログラムの一つである「次世代精鋭人材創発プロジェクト」に選抜され、『漢方生薬「附子」原植物の栽培に関する研究』をテーマとして研究に取り組まれていました。
講演では、学部、博士課程それぞれの期間での悩みや失敗、学びや気づき、就職活動での試行錯誤など、エピソードを交えたお話しがありました。また,勤めているロート製薬ではどのような活動をしているのか、自分以外の博士人材がロート製薬でどのように活躍しているのか、博士の知識がどのように活かされているのか、といったことについて説明がありました。 そして、小沼博士からは,博士課程に進んでも就職活動は何とかすることができるし、そこでの学びや身につけた力、知識、視点は決して無駄にはならないので、今の研究を一生懸命行い、自分の価値観を大事にしながら一歩を踏み出す勇気を持ってほしい、というメッセージが学生に伝えられました。
質疑応答の時間では,博士新卒に求められることは何だと思うか、社会人になるまで時間が掛かることに不安はなかったか、在学中から人脈作りはどうすればよいか、自分の研究と直結していない分野の企業への就活ではどうアピールすればよいか、等の聴講者からの様々な質問に丁寧に答えていました。
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