第9回次世代三々塾「代謝研究のフロンティア The Metabolic Research PI Forum & Collective(TMFC)」を開催
2月14日、金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト(HaKaSe+)は、第9回次世代三々塾として、「代謝研究のフロンティア The Metabolic Research PI Forum & Collective(TMFC)」を開催しました。当日は、修士、博士課程の学生や教員を中心に、様々な研究分野から約70名が参加しました。
HaKaSe+は、博士人材として未来のイノベーションの芽となる博士学生への支援に力を入れるとともに、学生の博士進学を後押ししています。
今回のTMFCでは、栄養・代謝研究の最前線で活躍する国内屈指のフロンティア研究者6名を講師に迎えました。6人の先生は同世代の研究者として、互いに切磋琢磨しながら高め合ってきた同士でもあります。講演では、基礎研究から臨床研究に至る最先端の研究成果や今後の展望について、研究者としての歩みや研究に向き合う想い、研究のターニングポイントなどを交えながら語られました。
講演後には6人の先生が参加者からの質問に応える「Free Discussion」を実施しました。研究内容に関する質問に加え、「生まれ変わったらもう一度同じ人生を歩みたいか」といった博士人材としてのキャリアに迫る問いも投げかけられました。6人の先生とモデレーターによる息の合ったトークが会場を惹きつけ、活発な対話が続きました。
参加者からは、「長く・深く研究を続けるからこそ見えてくる世界があると実感した」「同じ栄養・代謝研究でも、それぞれが全く違う視点からアプローチし、研究成果を挙げていることが印象的だった」「すべての講演が楽しく、もう少し早くこの研究領域を知っていたら研究者として挑戦してみたかった」「人と人とのつながりの大切さを学び、今後のキャリアに生かしていきたい。キャリア形成にとって大変有意義な会だった」という感想が寄せられました。
今後もHaKaSe+では、博士学生の研究力向上、キャリア形成に資するさまざまな企画を開催することを通じ、博士人材の魅力を高め、将来の活躍を力強く後押ししていきます。

【左上から右下に】井上 啓先生(金沢大学新学術創成研究機構次世代医療創成研究コア栄養・代謝研究ユニット)、菅波 孝祥先生(名古屋大学環境医学研究所ストレス受容・応答研究部門)、前田 法一先生(近畿大学医学部内分泌・代謝・糖尿病内科)、細岡 哲也先生(静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府/食品栄養科学部)、窪田 直人 先生(熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学講座)、古橋 眞人 先生(札幌医科大学循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座)

モデレーターを務めた山本 靖彦先生(金沢大学医薬保健研究域医学系/HaKaSe+合同実行委員会委員)(左)と、Closing Remarksを届けた安藤 仁先生(金沢大学医薬保健研究域医学系)

「Free Discussion」の様子