HaKaSe+オリジナル海外留学プログラム「HaKaSe+ Global Camp in Taiwan 2024」を実施
2024年11月15日~24日の10日間の日程で、「HaKaSe+ Global Camp in Taiwan」を実施しました。
「HaKaSe+ Global Camp in Taiwan」は、本学国際交流協定校の1つである国立台湾師範大学(NTNU)とのタイアップにより独自開発したHaKaSe+選抜学生のための海外留学プログラムで、同大進修推廣學院副院長の宋蕙伶教授がプログラムコーディネータとして尽力くださり実現しています。このCampは、将来、博士の学位をもって世界を舞台に活躍するHaKaSe+選抜学生が、より広い視野と国際性、学際性を培うとともに、国際共同研究に向けた第一歩の機会とすることを願って2023年度から開始し、今年度で2回目です。
Campには、ナノ精密医学・理工学卓越大学院プログラム(HaKaSe+ for WISE)、「知」の共創と往還で実現する新価値創造人材育成プロジェクト(HaKaSe+ for SPRING)、金沢大学AI Open Science基盤の知識循環が可能にする先駆的AIクロスオーバー博士人材育成プロジェクト(HaKaSe+ for BOOST)の3つの事業から自然科学・生命科学分野の選抜学生計9人が参加しました。
今年度のCampは、参加学生が初日のレッスンで博士人材として国際的に活躍するうえで必要となる実践的・実用的な英語プレゼンテーションスキルを学び、大学や研究機関訪問の際に、研究者や博士学生を前に、研究プレゼンテーションを数多く実施しました。訪問先は、NTNUの複数の研究室に加え、国立台湾大学(NTU)、中央研究院(Academia Sinica)Genomic Research Center、台湾国家衛生研究院、淡江大学と多岐にわたり、参加学生は研究者や博士学生との研究交流や意見交換を通じて、国際的な研究動向や異分野への知見を深めるとともに、自身の研究の意義を改めて考えました。加えて、昨今は、AIの技術進展とともに、研究分野にかかわらずAIの応用可能性を探り広げる必要があるため、AI特別セミナーも設けられ、参加学生はプログラミングに挑戦しました。現地学生との交流の中には、参加学生が台湾の高校生に理科実験を教授するイベントも盛り込まれ、参加学生は、平易な分かりやすい言葉で他者に伝える難しさを実感しました。
また、台湾の世界有数の企業であるRealtek社とE ink社を訪れ、最先端技術と社会実装の実際を見学しました。
さらに、台湾の国語「マンダリン」や書道、切り絵といった異文化体験のレクチャー、台湾の現地学生との夜市や観光名所の訪問など、異文化交流を楽しみました。
Campを通じて台湾の様々な研究者や現地学生との交流や協働の経験を持ち、参加学生は、専門分野の垣根を越え、専門外の視点の獲得や国際ネットワークの構築に励みました。
プログラムの最後には、プログラムコーディネータの宋蕙伶教授が、参加学生一人一人にレポートを踏まえた励ましの言葉をフィードバックし、参加学生にとって有意義な留学プログラムとなりました。
HaKaSe+は、国立台湾師範大学との連携を一層発展させ、次年度に向けて、さらにプログラムを充実させていきます。
(参考)中央研究院(Academia Sinica)Genomic Research Centerに掲載されたNews
「HaKaSe+ Global Camp in Taiwan」初日ガイダンスにて
プログラムコーディネータの国立台湾師範大学進修推廣學院副院長の宋蕙伶教授
Lesson for Practical and impressive presentationの様子
Mandarin classで初めてのマンダリンの発話に苦戦
NTNUの大学院学生とのグループディスカッション&発表
GRC, Academia Sinicaに訪問。トップ研究者や博士学生に迎えられ、研究交流を深めるとともに、コアファシリティを見学した。
NTNU理学院(公館キャンパス)の研究室を訪問。ライフサイエンス、自然科学、化学、機械科学分野の研究室を複数訪問し、最先端かつ異分野の研究知見に触れるとともに、最新の研究設備を視察した。
宋先生による主体的なキャリア形成に向けたガイダンス
Science Lab.で台北市私立復興実験高等学校生徒に理科実験を教える選抜学生